【肉道大百科】イギリス・ウェールズで育つ
「ウェルシュラム」特集
「赤身肉のシャンパン」と呼ばれ、クリアで上品な風味で王室の晩餐会でもふるまわれる最高級のウェールズ産ラム肉。
4000年の伝統を持ち、PGI認定取得済みで完全なトレーサビリティを実現しています。
「ウェルシュラム」は普通のラムとここが違う!
「ウェルシュラム」と、普通のラムの違いは以下の通りです。
普通の「ラム」
- 肉の味だけでは食べづらく、タレにつけることが多い
- 特有の乳臭さがでやすい
- 狭い小屋に押し込められて育つ
ウェルシュラム
- 乳臭さをほとんど感じない
- 肉自体にクリアなうま味があり「赤身肉のシャンパン」と呼ばれる
- ウェールズの広大な牧場での放し飼いが生む最高の肉質
英国王室御用達の最高級ラム!
「ウェルシュラム肉」のおいしさの特徴
1シャンパンに例えられる
クリアなうま味
ウェルシュラムはイギリス王室の晩餐会で使用されるほど質の高いラム肉です。
雑味が一切なく羊肉のうま味だけをクリアに感じる事ができるその特性は「赤身肉のシャンパン」と称され、ヨーロッパ内だけでなく広く愛されています。赤身肉の持つうま味の最高峰をぜひ体感してみてください!
2乳臭くなく食べやすい
ヨーロッパのヒツジ肉は乳臭い特有の臭みがある種が多いです。
一方、ウェルシュラムは乳臭さが穏やかでほとんど感じません。だから、臭み消しのためのタレで濃く味付けする必要はなく、純粋でクリアな「ラムのうま味」をそのまま楽しめます!
3きめ細やかで、メリハリのある肉質
きめ細やかで引き締まった肉質で、嚙むと押し戻される力強い弾力があります。
しかし歯切れはよく、弾力の中にやわらかさも感じられるメリハリはこのラムならでは。また、部位によって食感に変化があるので、その違いをお楽しみください!
「ウェルシュラム肉」のおいしさの理由・こだわり
1羊が自由にのびのび暮らせる
広い牧場
垣根の少ない広大な牧場の中、ウェルシュラムは放し飼いされています。
動きが制限されないためストレスがたまりにくく、エサを求めて動き回るため引き締まった上質なお肉になります。
2栄養をたっぷり含んだ牧草を
食べている
ウェールズは穏やかな丘陵地帯で自然豊かな環境です。降雨量が多く、1年を通して牧草が自生しています。
この豊かに育った栄養満点な牧草がウェルシュラムが高品質である最大の理由。最高のエサを食べているから、最高品質のうま味が肉に出るのです!
34000年の伝統と最高水準の安全性
ウェルシュラムはフランスのシャンパン等と同様にPGI認定を受けた世界的に認められた特産品であり、約4000年前から育てられています。
その間交配を繰り返し、おいしい羊肉を作るための技術を磨きこんできました。その蓄積が唯一無二の風味を実現しています。
また、生産工程の完全トレーサビリティを実現する等、世界最高水準の高い安全性を誇っています
日本の羊肉界の第一人者に一問一答!こだわりを聞いてみた
日本で一番羊肉を愛する男・菊池一弘さんに聞きました!
羊肉を広める日本で唯一の団体「羊齧協会」を運営。羊肉を愛し、おいしいラム肉のお店を集めたフェスを毎年主催しています。
- 「ウェルシュラム」はどうして日本では食べられていないのですか?
-
日本での食肉といえば豚肉・牛肉・鶏肉が中心で、羊肉を日常的に食べる人は少数です。
また、日本で流通している羊肉のほとんどがオーストラリア産で、ウェルシュラムの知名度は低いです。そのため、日本では一定の購入量が見込めないことから貿易商社はウェルシュラムの輸入をしておらず、日本で食べられる機会は滅多にありません。
しかし、ウェルシュラムはイギリス王室でも食べられているほど上質なラム肉です。
なかなか出回ることのないこのお肉を是非食べてみてください。 - 「赤身肉のシャンパン」と呼ばれる理由は何ですか?
-
ウェルシュラムのきめ細かい肉質と味わいの深さから、まるでシャンパンのように上質だということで「赤身肉のシャンパン」と呼ばれています。
シャンパンとウェルシュラムの共通点としては、「特定の地方に伝わる伝統製法によって作られている」点が挙げられます。
シャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方に伝わる伝統製法によって醸造されたお酒です。
ウェルシュラムも同様に、ウェールズの地で4000年前から培われてきた伝統技術によって畜産されています。また、「味わいがクリア」な点も共通しています。
シャンパンは比較的クセが少なく、クリアな味わいです。
ウェルシュラムもラム肉にありがちな臭みや雑味が少なく、肉のうま味だけがクリアに伝わってきます。
菊池さんが教える「ウェルシュラム肉」の一番おいしい食べ方
羊肉を愛しているからこそ、一番おいしい食べ方を知っている!
「ステーキ」「ロースト」「カウル(シチュー)」でのお召し上がり方をご紹介します。
- ステーキ厚切りで、羊の赤身を堪能する
- ロースト基本的、伝統的な調理法
- カウルウェールズ伝統のお母さんの味
「ステーキ」
- 材料(2人前)
- ・レッグステーキ(300g)…1枚
- ・塩コショウ…少々
- ・油…適量
- 作り方(弱火でじっくり焼く)
- 1:厚切りのまま、塩コショウを軽く振る
- 2:焼きすぎない事が赤身を楽しむコツ。2~3分程度でさっと焼き、表面に焼き色を付ける。
- 3:アルミホイルで包み、5分程度休ませる。
「ロースト」
- 材料(2人前)
- ・ランプ…300g
- ・塩…適量
- ・コショウ…お好みで
- ・オリーブオイル…大さじ2
- ・ニンニク…2片
- ・ローズマリー…1本
- 作り方(弱火でじっくり焼く)
- 1:肉の下ごしらえをする。塩とコショウをすり込み、オリーブオイルをまぶす。ニンニクとローズマリーをのせ、冷蔵庫で3時間ほど寝かせる。
- 2:冷蔵庫から取り出し、1時間ほど置いて常温に戻す。
- 3:ニンニクとローズマリーをのせて、180℃のオーブンで30分ほど焼く。この時、脂身を上にする。
- 4:二重にしたアルミホイルで包み、30分ほど休ませたら完成。
「カウル」
- 材料(2人前)
- ・肩ロース…150g
- ・ポロネギ(長ネギ)…1本
- ・玉ねぎ…1個
- ・にんじん…1本
- ・じゃがいも…2個
- ・パセリ…適量
- ・油…適量
- ・塩コショウ…適量
- 作り方(弱火でじっくり焼く)
- 1:肉を一口大に切り、焼き色がつくまで炒める。
- 2:玉ねぎ・にんじん・ポロネギ・じゃがいもを食べやすい大きさに切り、1に加えて炒める。
- 3:2の具材がひたひたになるくらい水を入れる。火にかけて煮立ったら蓋をし、弱火で1時間半ほど煮る。
- 4:塩コショウで味付けをする。
- 5:食べる直前にパセリのみじんぎりを散らして完成。
ウェールズの「ラム肉」を食べた運営スタッフの声
芳しいラム肉の香り
ラム肉ステーキの物珍しさに惹かれて食べてみました!
見た目も食感も牛肉の赤身に似てよく引き締まっていて、食べた後鼻に香りがすっと抜けていく感覚が面白く、クセになりました。(30代・女性)
驚きのやわらかさ
おうち焼肉で普段と違うお肉を食べたいという話が上がり、ラム肉を選びました。
分厚くカットされていましたが驚くほどやわらかく、プチっと噛み切れる食感も楽しい!
懸念していた臭みは一切感じず、タレなしで美味しく食べられました!(30代・男性)
溢れ出るうま味
ラムランプ肉を豪勢にまるごとグリルにしてみたら、むっちむちで弾力が強く、嚙み応えをかなり感じました。
肉汁はお皿にひたひたになるほど溢れてきて、まわりに添えた野菜にまでラム肉のうま味が浸透していました。(40代・女性)