【お肉大百科】秋田県・茂木農場の「陽子牛」特集
「赤身のうまさを極めたい」との思いから生まれた超高級黒毛和牛がこの陽子牛!
最上級の「黒毛和牛」の旨味に、「グラスフェッド飼育」で「赤身そのものの美味しさ」「肉感を感じる歯応え」を磨きこんで掛け合わせ、最後に秋田特産の「あきたこまち」で肥育をして、秋田の大地だからこそ実現できる上品な風合いに仕上げました。
茂木農場の「陽子牛」は普通の黒毛和牛とここが違う!
茂木農場の「陽子牛」と、普通の黒毛和牛の違いは以下の通りです。
普通の和牛
- 基本的には脂分(霜)が多い程、高級とされる。脂を愉しむお肉
- 脂が柔らかいので、脂が多い分、全体的に噛切り易い
- 海外からの輸入飼料がないと持続できない
茂木農場の「陽子牛」
- 黒毛和牛だけど「赤身のうまさ」を磨きこんでいる。赤身を愉しむお肉
- 噛みごたえ、歯応えがあり、食べた時の満足感がある
- 国内飼料100%で、国内で持続可能な畜産を目指している
最上級の黒毛和牛
茂木農場の「陽子牛」のおいしさの特徴
1驚愕!究極の赤身の味
実は黒毛和牛は「脂」より「赤身」の方が奥深いうまさを秘めています。食感はしっとりとやわらかく旨味が強く上品。最近流行のニューヨーク系高級ステーキなどよりも日本人の舌に合い、それのもたらす深い充足感は唯一無二。
しかし「霜降り」が高級とされるあまり脂の強いものばかりが流通し、それを味わう機会はほとんどないのが現状です。
陽子牛は黒毛和牛の「赤身」をひたすら磨きこむというこれまでにない試みで、「強く、味わい深い赤身の旨味」を極めました。これまでにないコンセプトの「黒毛和牛の究め赤身」は、これまでにない驚愕のうまさと和牛体験を提供します!!
2噛みごたえ、歯ごたえがしっかりしている
A5和牛は高級肉の代表として知られていますが、柔らかくとろけることをウリ文句にしているため食感として食べ応えを求める人に物足りないのも事実です。
その点、陽子牛は無駄な脂肪が少なく、しっかり濃縮した肉質で美味しさが詰まっているため「お肉を食べている」という満足感をお肉の弾力で実感することができます。
噛めば噛むほど旨味が溢れ出る「和牛本来の食べ応え」に出会えるお肉となっています。
3自然の恵みで栄養価も豊富
陽子牛は自然の恵みが創り出す牧草やあきたこまちの発酵稲わらをたくさん食べて育ちました。
牧草はミネラルやビタミン、抗酸化成分が豊富!そしてあきたこまち由来の粗飼料は飼料成分のバランスや品質に優れていて、豊富な栄養があります。
栄養のある、新鮮な野菜を体が素直に受け入れるように、陽子牛のヘルシーさと自然の豊かな風味は「体が自然に食べたいと感じる」健康的でおいしいお肉となっています。
茂木農場の「陽子牛」のおいしさの理由・こだわり
1黒毛和牛をこれまでにない方法で育てる
「陽子牛」の「極み赤身」の秘密は、放牧と飼料へのこだわりにあります。「霜」ではなく牛そのものを健康に育てるために尽くした工夫が、赤身を磨きこみました。
陽子牛は夏の間は放牧され、秋田県に自生している無農薬の牧草を食べて育ちます。適度な運動と自然の飼料が牛を健康な状態に保ち、健康的で旨味の強い、食べ応えのある赤身を生み出します。
黒毛和牛を放牧して、グラスフェッド期間を長くとって育てる非常に稀な試みなので、とても希少な牛肉と言えます。(現在まで出荷は三頭のみ)
また、適度な「霜」も楽しめる様に最後の肥育期間はグラスフェッドではなく、「あきたこまち」由来の粗飼料を使用。100%グラスフェッドよりも脂も楽しめる様にバランスを取りました。
2100%国産の、高品質で安全な飼料
多くのお肉が海外産の配合飼料に依存する中、陽子牛は秋田県の様々な農家様とチームになって取り組む事で100%国産のグラスフェッドを実現しました。
実は近年、100%国産飼料での肉牛の成育は珍しく、輸入穀物飼料に頼らずに「国内で持続可能」な畜産の確立は今の日本にとって大変意義深い事で、「陽子牛」プロジェクトの大きな目的がこれになります。「陽子牛」を食べる事は日本の畜産の可能性を開くともいえるでしょう。
さらに放牧時に食べる牧草は無農薬を徹底し、肥育期間に食べる「あきたこまち」のイネ発酵粗飼料(ホールクロップサイレージ)も提携農家が品質を徹底管理、無農薬栽培のものを用いています。
食の安全や安心にこだわりがあるメンバーがお互いに「顔」が見える状態で取り組んだから実現できた、飼料の品質と安全性へのこだわりも陽子牛自慢のポイントです。
秋田の農家さんが手を携えて育てた、お米の産地、秋田を感じられる清らかな風味を持つお肉をお楽しみください。
3「肉道」商品選定委員長がプロデュース
株式会社コープニュース代表取締役・編集主幹の「田中陽子」さんは、消費者の立場から長年「食の安全」や「日本の農業・畜産」の抱える問題に取り組んできたジャーナリストで、「畜産オタク」です。
日本中の牧場を回り、また様々な食肉を実際に味わい、「現場主義」に徹しながら「真に高品質と言える食肉」の姿を追い求めてきました。
そんな彼女が目指す「食の安心・安全の徹底」「放牧を手段とするアニマルウェルフェアの実現を通じた日本の畜産のアップデート」「国内畜産農家の振興」、そして「ごまかしのない、本当においしいお肉」を実際の形にするためにはじめたプロジェクトがこの「陽子牛」です。
A5や輸入肉では味わえない、これまでの牛肉のおいしさの定義を裏切る「美味」を、是非一度味わってみてください。
一問一答!こだわりを聞いてみた
陽子牛をプロデュースしている田中さんに聞きました!
田中さんは肉道の商品選定委員長を務めています。株式会社コープニュース代表取締役・編集主幹
- 理想のおいしいお肉はできましたか?
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私は今まで、たくさんのお肉を食べてきたと思っていますが、そんな中でも陽子牛は本当に赤身がおいしいお肉になりました。赤身と言っても脂を全く感じないわけではなく、しっとりとしていて、味は濃厚です。部位によって色々な食べ方をしてみましたが、どんな風に調理しても美味しさが際立つ、そんなお肉です。
このように黒毛和牛の新たな可能性を拓くことができて嬉しいです。ですがこれで終わりだとは思っていません。まだまだ皆さんが食べたこともないようなおいしいお肉はできると思います。 - 陽子牛で日本の畜産をどう変えたいのですか?
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日本の畜産が海外飼料に頼っている現状を変えたいです。今まで飼料の問題で廃業する生産者をたくさん見てきました。それくらい輸入飼料に頼る日本の畜産は、脆弱なんです。
国産の稲わらを使った飼料で肥育すると国内飼料を使うことができる上、将来的には配合飼料の半分以下の飼料代になる見込みです。安くておいしい国産牛を、国内で完結する仕組みを構築していきたいと思います。 - おいしいお肉の正解は一つではない
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おいしいお肉の定義って人それぞれだと思うんです。日本ではA5の霜降りがもてはやされることが多いですが、赤身により価値を感じている赤身好きな人、赤身のおいしさをもっと極めたい人もいると思います。実際に、より健康的になるために赤身のお肉を選んで食べる人も増えてきていると感じます。どんなお肉を選んでも間違いではないし、お肉の個性をより楽しんで欲しい、お肉の好みにも多様性が必要で、選択肢を増やせればいいですね。
- 消費者の皆さんに伝えたい事はありますか?
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かねてから私は子育てをする1人の母親として安心な食材を選んできました。顔が見える生産者から消費者が安心して買えるお肉がもっと増えるべきだと考えています。
また、世界では経産牛の赤身を食べることはごく当たり前でこれまでの生産者さん達の常識を壊したいです。霜降り至上主義から抜け出して、赤身の美味しさに気づいてもらえたら嬉しいです。
茂木農場の「陽子牛」をおいしく食べるコツ
お肉の味がしっかりと濃いため、ステーキや焼肉で焼いてシンプルに食べることがおすすめです。
また、濃い味付けも相性がばっちり。
今回はスタッフが塊肉でビーフシチューを作ってみました。
茂木農場の「陽子牛」を食べた運営スタッフの声
塊肉をローストビーフにしてみました。肉の味が濃かった。薄切りの方が食べやすいかもしれません。(30代女性)
長時間煮込んで柔らかくなったお肉が最高に美味しかった。お肉の風味もばっちりでした。(20代男性)
薄めのカットなのでさっと焼いていただきました。食べ応え十分でした。(50代男性)